【ロングヘア編】毛量が少なくなる原因と対策を徹底解説！

髪のボリュームや毛量が少なくなっても、その原因や改善方法がわからず、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。それぞれ髪質は異なるため、ご自身の髪に合わせたアプローチが必要です。この記事では、ロングヘアの方向けに毛量が少なくなる原因と対策を解説していきます。髪のボリュームアップを目指したい方や毛量をキープしたい方は、ぜひチェックしてみてください。

毛量が少なくなる原因

毛量が少なくなる原因は人それぞれですが、主な要因を次の5つに分けてそれぞれご紹介していきます。

頭皮の乾燥

美しい髪を作り出す為には健康的な頭皮が必要不可欠です。髪の土台である頭皮が乾燥してしまうと頭皮のバリア機能が低下し、髪がダメージを受けやすく傷みやすくなってしまいます。それゆえ、髪が細くなったり、毛量が少なくなってしまったりするのです。乾燥を招く主な原因は、冷暖房の効いた部屋に長時間いたり、洗髪後にきちんと髪を乾かしていない、食生活の乱れなどが挙げられます。

ストレス

ストレスを溜めてしまうと、自律神経のバランスが乱れて体調不良を引き起こしやすくなったり、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌も乱れてしまいます。エストロゲンは髪の成長を促す働きがあるので、分泌が滞ってしまうとヘアサイクルが乱れ、新たな髪の成長スピードが遅くなってしまいます。それゆえ頭皮の毛細血管の血流の循環も悪くなり、毛根に栄養が行き届かなくなって結果的に毛量が減ってしまうのです。

睡眠や食事などの生活習慣

まず、睡眠時間が短いと睡眠中に分泌されるホルモンが正常に分泌されず、結果的に髪の生えるスピードが遅くなり、毛根が弱り抜けやすくなります。毛根には毛細血管があり、不規則な生活で血流が滞ると、栄養が行き届かなくなり、髪にボリュームが失われます。

次に、栄養バランスが偏っていると栄養分が不足します。髪にも栄養分が行き届かなくなり、髪が痩せ細り抜けやすくなってしまうのです。そして、睡眠や食事だけではなく喫煙や飲酒などの健康を害する行為も頭皮環境を乱し、髪にもダメージを与えます。

加齢による髪質の変化

加齢に伴い毛細血管が老化し、キューティクルの量は減少します。毛細血管が老化すると、十分な栄養が毛根に行き届かなくなります。それゆえ髪の毛が栄養不足となり、細くなるのです。いくつもの層になっているキューティクルが減っていくと、髪は細くなってしまいます。細くなりハリやコシがなくなった毛は抜け落ちやすくなり、結果的に毛髪の量が減ってしまいます。

間違ったヘアケア

日常的にヘアケアを続けていたとしても、その方法が間違っていると、逆に髪や頭皮を傷めてしまい、髪が細くなってしまう原因になります。使用しているシャンプーやスタイリング剤がご自身の髪質と合っていなかったり、濡れたままの髪の毛を放置したり、ドライヤーの温風をあてすぎるなどの行為は自ら髪を傷ませてしまい、それが抜け毛につながり毛量が減ってしまうのです。ヘアケアは正しいやり方と、自分に合うスタイリング剤を使用することが重要です。

毛量をキープするための対策

毛量を減らさないためには、毛量をキープするための対策が重要です。それぞれ順を追ってご紹介していきます。

育毛効果が期待できるシャンプーを使用する

育毛効果が期待できるシャンプーはアミノ酸系洗浄成分配合のシャンプーと、加水分解ケラチンやシスチンが配合された育毛シャンプーの2つが挙げられます。

まず、頭皮に優しくしっかり汚れや皮脂を洗い流したいという場合は、比較的洗浄力がマイルドで刺激が最小限に抑えられるアミノ酸系洗浄成分配合のシャンプーがおすすめです。この成分が配合されていない一般的なシャンプーだと、洗浄力が強く爽快感を感じ、必要以上に皮脂や油分を洗い流してしまうため頭皮の乾燥を招いてしまいます。次に髪のハリやコシを改善し、ボリュームアップ効果が期待できる加水分解ケラチンやシスチンが配合された育毛シャンプーもおすすめです。

育毛シャンプーは、頭皮ケアを目的とした成分が多く配合されています。直接的に育毛や増毛の効果はありませんが、髪をつくる土台となる頭皮に優しくアプローチし、健やかな髪を育成しやすくなる効果があります。ハリやコシを与え、ボリュームアップにもつながります。

サプリメントを摂取する

毛量が減ったと感じたら、サプリメントで髪に効果的な栄養素を補給することも効果的です。髪を生成するタンパク質であるケラチンに欠かせない亜鉛やケラチンタンパク質の原料のアミノ酸であるミレットエキス、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをしホルモンバランスを整えるイソフラボンなどがおすすめです。サプリメントは、目安量を守って飲むことが大切です。不足した栄養分を補うことが目的なので、たくさん飲めば効果が大きいというわけではないので注意が必要です。

髪の主成分	必要栄養素	効果・効能
ケラチン(タンパク質)	亜鉛ミレットエキス(アミノ酸)	健やかな髪を保ち、薄毛を防ぐ
エストロゲン(女性ホルモン)	イソフラボン	髪のハリやコシ、頭皮の潤いを保持する

頭皮ケアを行う

洗髪、ヘアドライ、ヘアスタイリングの3つに分けてそれぞれの注意点をご紹介します。正しい頭皮ケアを行うと頭皮のコンディションが整い、健康的で美しい髪が生えやすくなります。主に、洗髪のやり方や髪の乾かし方、スタイリング剤の使い方が髪の質と大きく関係します。

まず、髪を傷めずダメージを減らすために洗髪時は必ずブラッシングをし、ぬるま湯を使用するようにしましょう。ブラッシングをすることで髪の絡まりや汚れが除去でき、ぬるま湯を使用することにより頭皮の皮脂を落としすぎない効果があります。

そしてドライヤーで髪を乾かす際は、必ずタオルドライをして十分に水分を拭き取ってから髪を乾かしましょう。ドライヤーの長時間の使用は髪と頭皮が熱ダメージを受けるので、なにより短時間で乾かすことが重要です。

最後にスタイリング剤を使用する際は必ず髪表面にだけつけるように心がけましょう。必要以上に髪や頭皮についてしまうと毛穴がつまる原因になり、ダメージを誘発してしまいます。

育毛剤・発毛剤を使用する

育毛剤は、頭皮環境を整えて髪の成長をサポートする役割があり、発毛剤は髪を生やしたり成長を促したりする効果があり、使用することでハリとコシのある髪へ導きます。育毛剤と発毛剤は似ているようで使用目的や効果がそれぞれ異なります。大きな違いは「発毛成分が入っているか」どうかです。育毛剤は薬機法により医薬部外品と分類されており、発毛剤は医薬品に分類されています。発毛成分は医薬品にのみ配合されるので発毛剤がより効果を実感しやすいのです。

育毛剤と発毛剤のどちらを使用するべきかどうかは、薄毛や抜け毛を予防するかそれとも改善するか、と使用目的によって異なりますのでご自身の髪の状態を考慮し使い分けてみましょう。ただし、育毛剤や発毛剤を使用したからといって必ずしも髪が生える保証はないことも把握しておく必要があります。

少ない毛量でもカバー！おすすめヘアスタイル・スタイリング

次に、ロングヘアの方向けの毛量が少なくてもそれをカバーするおすすめのヘアアレンジとスタイリングをそれぞれご紹介していきます。

【ヘアスタイル】

ゆるふわのウェーブパーマ

エアリー感のあるゆるふわウェーブパーマ。ふわりと優しいボリュームがでるので、毛量の少なさを感じさせない仕上がりになります。更に、柔らかい雰囲気のロングヘアは女性らしさを演出できます。

内巻きワンカールヘア

サラツヤ感のある内巻きワンカールヘアは、髪に一定の毛束感がでるので毛量が少なくても重圧感が漂い毛量の少なさをカバーしてくれます。毛先に重みを感じられるので毛量のボリュームアップにも繋がります。

ロングレイヤー

ロングヘアの方は髪全体の長さが揃っているとまとまりすぎてボリュームがでずらくなります。ふんわりとしたボリュームを出すには、髪のトップに動きを出しやすくする必要があるため髪の表面にレイヤーを入れるのがおすすめです。顔周りにレイヤーをいれたり、レイヤーの長さに変化をつけるとよりアレンジがしやすくなります。

【ヘアスタイリング】

編みおろしヘアアレンジ

編み込みのヘアアレンジは髪をほぐすことで華やかさが増し、毛量が少ないこともカバーできます。ポニーテールにするだけではなく、一度トップを結び編み込んでからまとめてほぐすことでボリュームが出せます。三つ編みはサイドにしっかりほぐすことがポイントです。

ハーフアップお団子ヘアアレンジ

ハーフアップお団子は、高めの位置に大きめなお団子を作ってボリューム感を出すと、毛量の少なさをカバーできます。

トップのお団子をざっくりと手櫛でまとめることできっちりしすぎず、ふんわり感もでるので自然とボリュームアップした仕上がりになります。

ウィッグやヘアアクセサリーを活用する

毛量が気になる箇所を部分用ウィッグやヘアアクセサリーなどでカバーすることも効果的です。アクセサリーが目立つことにより、薄毛部分への視線を逸らすことができます。

おすすめのアクセサリーは、バレッタやシュシュです。毛量が気になる部分につけるとお洒落に隠せます。そして、ヘアバンドやスカーフを巻いても頭全体をファッションの一部としてより華やかに演出できます。

まとめ

ロングヘアの方の毛量が少なくなる原因や対策、ヘアアレンジやスタイルなどをご紹介しました。毛量が少なくなったと感じたら、ご自身の髪トラブルや悩みにアプローチする対策を行うことがとても大切です。もし、原因などがわからない場合は、ヘアサロンでスタイリストの方にアドバイスをもらうのもおすすめです。ぜひ、この記事を参考にしてみて下さい。