【冠婚葬祭】葬儀に参列するときの髪型のマナーとは?ふさわしい髪型をヘアスタイル別にご紹介

【冠婚葬祭】葬儀に参列するときの髪型のマナーとは?ふさわしい髪型をヘアスタイル別にご紹介

葬儀の知らせは突然訪れるものです。

戸惑いながらも、粛々と身支度をしなければならないこともあるでしょう。

しかし、このようなときでも、服装同様、髪型にも気を配り、遺族や参列者へ失礼のないように対応しなければなりません。

そこで今回は、葬儀に参列するときの髪型のマナーとふさわしい髪型をヘアスタイル別にご紹介していきます。

急な参列にも慌てることなく、落ち着いて準備できるよう覚えておきましょう。

葬儀の際の髪型マナー

遺族側でも参列者側でも、葬儀の髪型のマナーは基本的に同じです。

長い髪は一つにまとめ、頭を下げた時に髪がかからないように意識しましょう。

それでは、葬儀の際の基本的な髪型のマナーについて、以下の7つを確認していきましょう。


・清潔感を出す
・結べる髪は「耳の下」の位置でひとつにまとめる
・髪色の基本は「黒」か「ダークブラウン」
・前髪は目にかからないように
・ヘアアクセ・ヘアゴムは黒で統一
・カールが際立つパーマは派手さを抑える工夫を
・葬儀の際に避けた方がいい髪型

〇清潔感を出す

遺族側も参列者側も、葬儀の場では、故人に哀悼と敬意を表し、清潔な状態で参列しなければなりません。

寝ぐせやフケのついた髪の毛は、故人や遺族に対して失礼なだけではなく、他の参列者にも不快に思われてしまいます。

急な知らせであっても、清潔感を意識することは最低限のマナーとして覚えておきましょう。

〇結べる髪は「耳の下」の位置でひとつにまとめる

葬儀の場では、すっきりとまとめた髪型が基本です。

結べる髪の長さであれば、「耳の下」の位置でひとつにまとめましょう。

後れ毛などもヘアピンを使用したり、スプレーを使用し、しっかり固定します。

ショートヘアなど結べないヘアスタイルの場合は、基本的にそのままでも構いません。

ただし、長い前髪の場合はヘアピンで留め、耳を出したヘアスタイルがマナーとされています。

〇髪色の基本は「黒」か「ダークブラウン」

髪色は、黒に近い色が望ましいとされています。

しかし、最近では、明るい茶髪や金髪といった派手な髪色でなければ許容される傾向にあります。喪服を着て違和感のない髪色であれば、無理に黒に染めなおす必要はないでしょう。

どうしても、明るい印象を与える髪色であれば、ヘアカラースプレーを使って一時的に黒くする方法もあります。

引用元:Amazon「フレッシュライト 髪色もどしスプレー ナチュラルブラック 85g」

ヘアカラースプレーは、コンビニやドラッグストアで購入することができるため、急な参列でも十分に対処できます。使用後は、シャンプーで簡単に落ちますので、時間的余裕がない方や、黒髪にしたくないといった方にはおすすめです。

〇前髪は目にかからないように

葬儀の場でのマナーとして、前髪は目にかからないように整えておくことがマナーとされています。

長めの前髪は、サイドか後ろに流し、ヘアピンで留めておきましょう。

〇ヘアアクセ・ヘアゴムは黒で統一

ヘアアクセやヘアゴムの色は黒で統一しましょう。

しかし、光沢のある黒色のヘアアクセは、逆に華やかに見えてしまいます。

また、髪をまとめる際に存在感のあるバレッタやシュシュも、葬儀の場にふさわしくないヘアアクセであるため使用は控えましょう。

華やかにみえる装飾のついたものや光沢のある素材、革製品は避けるのがマナーです。

〇カールが際立つパーマは派手さを抑える工夫を

強めのパーマをかけている場合、一つにまとめても派手な印象を与えてしまうことがあります。

派手さが目立たないように、ワックスやスプレーで固めて、なるべくコンパクトにまとめるようにしましょう。

パーマは毛先の外はねをまとめるだけでも派手な印象を抑えることができます。リボン付きのヘアネットなどで髪の露出を少なくする方法も効果的です。

引用元:Amazon「シニヨンネット リボン」

〇葬儀の際に避けた方がいい髪型

普段は、オシャレを楽しみ、髪型や髪色をアレンジされている方も多いのではないでしょうか。

しかし、葬儀の場では、質素で控えめな髪型がマナとされています。

以下の4つの髪型は、華やかな印象を与えてしまうため、なるべく避けるようにしましょう。

避けた方がいい髪型
ポニーテール
三つ編みや編み込み
高い位置でのお団子ヘア
(ロングヘアの)ハーフアップ

【髪型別】葬儀にふさわしいヘアスタイル

それでは、具体的にどのような髪型で葬儀に参列すればよいのか、髪型別にくわしくご紹介します。共通して「清潔感のある髪型」を意識しましょう。

ボブ・ショートヘア

ひとつにまとめられないショートヘアの場合は、基本的にそのままで大丈夫です。しかし、長めの前髪やボブヘアの場合、耳にかけたり、ヘアピンで留めるようにして、お辞儀をしたとき顔にかからないようにしましょう。

ショートボブの方であれば、きっちりまとめたハーフアップにしても清潔感は損なわれにくく、おすすめです。

葬儀に参列する際の髪型は、アレンジせず、自然な髪型の方が好まれます。

ミディアムヘア

髪が結べる長さのあるミディアムヘアは、ひとつにまとめて清潔感のある髪型にしましょう。

まとめる長さが足りなければ、無理にアレンジをしなくても問題ありませんが、お辞儀をしたとき、横髪が落ちてこないようにヘアピンなどで留めることは忘れずに。

短い髪をまとめるときは、ヘアネット付きのヘアアクセを使用すると簡単に仕上がります。

〇お団子ヘア

引用元:美的.com「すっきりきちんと感のある低めお団子」

ワックスをしっかり付け、コームでとかし、低い位置でまとめれば簡単にお団子ヘアが出来上がります。

ツヤ感も清潔感も感じさせる仕上がりで、葬儀の場にふさわしい髪型です。

毛先が下向きになるように輪を作って、毛先が見えないようヘアピンで留めるのがポイントです。

〇くるりんぱ

引用元:東海典礼株式会社「葬儀で役立つヘアセット」

ある程度の長さがあれば、くるりんぱも清潔感があっておすすめです。

特に、髪色が明るい方は、毛先を出していると、より明るさが増して見えます。

毛先を隠し、落ち着いた印象を演出しましょう。

【くるりんぱの作り方】

  1. 耳の下の位置でひとつに結ぶ
  2. 縛ったゴムの部分を広げ、毛先の束をくるんと入れ込む
  3. 通した毛束の毛先を引っ張り、形を安定させる
  4. 最後に、下におろした髪をくるりんぱをした部分に入れてピンでとめる

〇ひとつ結び

葬儀の場では、凝ったヘアアレンジはマナー違反です。

シンプルに、ひとつ結びするだけでも清潔感があり、おすすめです。

しかし、後れ毛やトップ部分のふくらみはなるべくおさえましょう。

より好印象に仕上がります。

ロングヘア

ロングヘアの方のハーフアップは、葬儀の場でよく見かけますが、下ろした髪がルーズに見えることから、髪型のマナーとしては控えたほうがいいといわれています。

長い髪は、なるべく、ひとつにまとめ、首周りをすっきりさせると清潔感が出て好まれます。

また、結ぶ位置は「耳より下」と覚えておきましょう。

〇飾りシニヨン

引用元:楽天市場「アゼリア リボンバレッタ」

ロングヘアの場合、毛先までキレイに整っていないと清潔感がないように見えるため注意が必要です。

そんなとき活躍するのが、バレッタ付き飾りシニヨンです。

ひとつにまとめて、シフォンで包むだけで、一気にフォーマル感が出ます。バレッタがついているものなら、簡単に隠せて、より自然に見えます。

〇ギブソンタック

引用元:髪質改善・縮毛矯正専門店PONO.

ロングヘアの方には、ギブソンタックがおすすめです。

しかし、オシャレでまとめる時と違い、後れ毛を作らないように注意しましょう。

【ギブソンタックの作り方】

  1. サイドをひとつにまとめる
  2. 残った髪の毛先をまとめる
  3. サイドを縛ったゴムの間に毛先の束を通す
  4. 毛先が出ないよう黒いヘアピンで留める

〇ひとつ結び

引用元:家族葬ケートハウス「葬式に関する基礎知識」

下におろした髪が長いからマナー違反では?と思われがちですが、コームやワックスでキレイに整えられたひとつ結びであれば、清潔感があり問題ありません。

毛先までしっかり整え、ハネやうねりのないように気を配りましょう。

まとめ

ここまで、葬儀に参列するときの髪型のマナーとふさわしい髪型をヘアスタイル別にご紹介しました。

葬儀の知らせは突然で、都合よく自分の髪の状態が整っているわけではありません。

しかし、故人を偲ぶ気持ちが伝わるような髪型を心がけることは大切です。

派手な髪色や髪型は避け、清潔感のある髪型で参列するようにしましょう。


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