【ミディアムヘア編】毛量が少なくなったと感じたら？原因と対策を徹底分析！

最近、髪のボリュームがなくなったと感じていませんか？外出前のスタイリングが決まらず、試行錯誤されている方も多いのではないでしょうか。

その原因は、薄毛や抜け毛だけではなく、髪の毛が細くなっているからかもしれません。以前の太くてハリのある健康な髪の毛を取り戻すためにも、その原因を知り、すぐに対策しましょう。

そこで今回は、毛量が少なくなった原因とその対策についてくわしくご紹介します。また、髪にボリュームがなくなった方でも決まるおすすめのヘアスタイルやスタイリングも併せてご紹介しますので、ぜひ参考にされてください。

女性の毛量が少なくなる原因

女性の髪の毛の毛量が少なくなる原因は、薄毛や抜け毛、髪の太さの変化などさまざまです。それらを引き起こす主な原因として、以下の4つが挙げられます。

加齢

年齢が重なるとともに、体の細胞も徐々に老化していきます。よって、髪の成長に重要な役割を持つ毛細血管も同様に衰えます。髪は、毛細血管から栄養を吸収し、太くハリのある髪を育てます。しかし、毛細血管が老化してしまうと、髪は十分な栄養を吸収することができず、栄養不足となり、徐々に細くなってしまいます。

また、女性の薄毛や抜け毛の原因とされる女性ホルモンの減少も一つの要因だといわれています。薄毛や抜け毛は、髪の密度が薄くなるため、頭皮が見えがちです。女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、髪の成長に大きな関わりがあるといわれています。加齢とともに低下していく女性ホルモンの影響は、年を重ねれば、誰でも起こり得ることですので、ある程度は仕方のないことでしょう。

髪質の変化

髪質は、度重なるパーマやカラーリング、さらに間違ったヘアケアによって大きく変化します。元はキレイな髪質であったとしても、髪に負担をかけ続けてしまうと、パサつきや切れ毛が原因で髪の毛が細くなり、毛量にも変化が生じます。

特に、女性にとって髪はファッションの一部です。見た目優先でヘアスタイルを決めてしまいがちですが、パーマやカラーリングをした際は、しっかりダメージケアをおこないましょう。

ダメージケアをする際は、自分の髪質に合ったケア商品を選ぶことが大切です。髪にいいとされる商品は、必ずしも自分に合っているとは限りません。ケアアイテムによっても、ダメージのもととなる場合があります。

生活習慣の乱れ

髪の健康は、日頃の食生活や睡眠といった生活習慣にも深く関わりがあります。髪は、主に食事から摂取するたんぱく質から作られ、鉄分や亜鉛、ビオチン、ビタミンB12などといった栄養成分によって成長します。過度なダイエットや偏った食事ばかりしていると、髪に必要な栄養が行き届かず、髪は痩せ、ハリやコシまでなくなってしまいます。

睡眠は、髪の健康を保つために必要な成長ホルモンを分泌する唯一の時間です。睡眠の質が悪かったり睡眠不足が続くと、成長ホルモンの分泌量が減り、髪が細くなる原因につながります。

ストレス

ストレスによる自律神経の乱れは、ヘアサイクルの乱れを引き起こすとともに、髪に栄養を行き届ける毛細血管の収縮をまねくといわれています。ヘアサイクルの乱れは、未成熟のまま髪が生えたり、成長期の健康な髪が抜け落ちたりと、髪を育てる環境を妨げます。また、ストレスによる毛細血管の収縮は、血流を悪化させ、髪に必要な栄養成分を十分に送ることができなくなります。髪が育ちきれない頭皮環境とストレスは、大きな関わりがあるといわれています。

女性の毛量アップにつながる対策

毛量が少なくなる原因を放っておくと、さらに進行してしまいます。具体的にどのような対策をしたらいいかわからないという方のために、簡単にできる対処法をご紹介します。毛量アップにつなげるためにも、ぜひ参考にしてください。

シャンプーの見直し

まずは、健康な髪を育てる頭皮環境を整えましょう。頭皮は、髪が育つ土台ともいえます。土台が整えば、健康な髪が生え、育つことができます。シャンプーは、頭皮環境を整えるための重要なアイテムです。もし、今のままで状況が変わらないのであれば、この機会に、シャンプーの見直しをしてみましょう。

シャンプーを選ぶ際に、特に気をつけていただきたいのは、自分の髪質や頭皮の肌質に合ったシャンプーやコンディショナーを選ぶことです。

皮脂が多い方には、洗浄力の高い石鹸系のシャンプーが効果的ですが、そうでない方が使用すると、乾燥を招き、皮膚バリアが失われ頭皮環境を悪化させる恐れがあります。自分に合ったシャンプーがわからないという方は、アミノ酸系のシャンプーがおすすめです。頭皮の汚れをしっかり落としつつ、優しく洗い上げる保湿成分を含んだシャンプーになりますので、頭皮に負担が少なくてすむでしょう。

シャンプー前には、ブラッシングをして髪のもつれを取り、お湯で予洗いをし、髪に付着した汚れをとっておくことも大切です。

頭皮の血行促進

髪の毛は、毛細血管から栄養を吸収し成長します。よって、毛細血管の血行の良し悪しで髪の健康は左右されることになります。健康な髪を保つためには、頭皮の血行にも気を遣いましょう。一つの方法として、ぜひ取り入れていただきたいのは、頭皮マッサージです。頭皮マッサージは、頭皮を直接刺激するため、頭皮の凝りを解消し、ダイレクトに血行を促進させます。指の腹で優しく、頭皮を押さえ固定し、円を描くようにマッサージします。耳とこめかみ辺りから頭頂部にかけて順にずらしながら進めると、血流が全体に巡りやすく効果的です。朝のメイク前やシャンプーの時など1日2回は日々の習慣として取り入れることをおすすめします。

くれぐれも、爪を立てたり、力を入れすぎたりしないように注意しましょう。

生活習慣の改善

食事や睡眠、さらに運動といった生活習慣の改善は、健康面だけでなく、髪質の改善にも効果的です。

バランスの摂れた食事は、髪を健康を維持するための栄養を蓄え、睡眠時間は髪の成長を促すホルモンの分泌量に比例します。運動は、体中の血管を広げ、頭皮を含む体中の血流を良くする効果があるため、髪に栄養が届きやすく、髪を太く成長させることが期待できます。生活習慣の乱れに心当たりがある方は、できる限り時間を作り、健康的な生活リズムを取り戻すよう工夫しましょう。

育毛剤の使用

これまでご紹介した対策は、日々の生活にぜひ取り入れていただきたいことですが、どうしても効果に時間がかかります。より早く効果を求めるのであれば、育毛剤の併用も一つの方法でしょう。育毛剤には、頭皮の血行を促す有効な成分が配合されており、太く健康な髪を生やす効果が期待できます。頭皮マッサージと併用すれば、さらに血行の促進が望めるでしょう。

しかし、育毛剤は、髪がないところに髪を生やす効果はありません。髪を育てるのに特化した薬剤となりますので、ぜひ生活の見直しと併用して使用することをおすすめします。

少ない毛量でもカバーするおすすめヘアスタイル・スタイリング

ここからは、今ある髪を最大限に活かし、少ない毛量を目立たなくさせるヘアスタイルやスタイリングのポイントをご紹介します。

【へアスタイル編］

レイヤー×パーマ

長めの前髪を斜めに流し、全体的に入れたレイヤーとパーマでボリュームアップをさせましょう。無造作でありながらしっかりとした仕上がりが、ふんわりと柔らかい印象を与え、髪のボリュームアップにもつながります。

切りっぱなし風

細毛にレイヤーを入れすぎると、毛量がさらに薄くなるため危険です。見た目のボリュームを出すためには、表面の横幅を出したいところだけに薄くレイヤーを入れ、後は切りっぱなし風の重みのあるスタイルがおすすめです。厚みがありながらもレイヤーによる毛先の軽さがプラスされ、メリハリの効いたスタイルに仕上がります。

くびれミディアム

鎖骨部分が外跳ねになるようにレイヤーを薄く入れます。頭のハチの部分にはボディーパーマを施し、トップをふんわりと仕上げます。首元はすっきりとした大人のくびれミディアムの完成です。トップからサイドまで自然でエアリーなボリューム感が生まれるスタイルに仕上がります。

【スタイリング編】

ふんわりトップのポニーテール

ミディアムヘアでも一つ結びにできる長さがあれば、このヘアスタイルは簡単でおすすめです。

ポイントは、ぎゅっと縛るポニーテールではなく、トップをふんわりと高さを持たせ、ゆるく結ぶことです。サイドの後れ毛が落ちてくる場合は、ヘアアイロン等で軽く毛先にカールを持たせると、全体がふわっと見え、ボリュームのあるヘアスタイルになります。

カールをつけたハーフアップ

ポニーテールまでの長さがない方におすすめのヘアスタイルになります。ポイントは、事前にヘアアイロンでしっかりと強めのカールをしておくことです。

①こめかみ辺りからトップ部分を分けとってゆるく結ぶ
※結ばない下におろしている髪は多い方がいいでしょう

②結び目を手で押さえながら、トップの毛束を引き出す
※毛量が少ないため、頭頂部がスカスカに見えないように気をつけましょう

③最後は、サイドの後れ毛をヘアアイロンで巻き、全体的にふんわりした印象を持たせる

分け目を変える・なくす

いつも分け目が決まっている方は、分け目癖がついているため、毛量が少なくなると地肌がくっきりと目立ちます。思い切って分け目を変えてみましょう。

分け目を反対側に変えることで、髪の根元が逆毛状態となり、地肌が目立たず、ふんわりとした仕上がりになります。

分け目を上手に変えられない場合は、分け目をなくしましょう。根元を逆立てるように、後ろから前に向かってドライヤーをあてた後、手ぐしで前髪を左右にとかしながらブローすると、自然なふんわりとした立ち上がりが出現します。最後は、トップをカーラーで5分ほど外まきにすると、分け目は消え、ふんわりとした髪型が整います。

部分ウィッグで時短アレンジ

日々忙しく、美容院に行くタイミングやスタイリングに時間がかけれない方もいらっしゃると思います。

そんな時におすすめなのが、部分ウィッグです。部分ウィッグは、髪のボリュームアップを演出するだけでなく、白髪隠しにも役立ちます。地毛を活かす部分ウィッグは、毛量が少ないこともあり、他のウィッグに比べ、安価で、仕上がりも自然でバレにくいのが特徴です。装着も簡単で、急なお出かけも慌てることはありません。

ぜひ、この機会に、部分ウィッグの検討も視野に入れてみてはいかかでしょうか。

まとめ

ここまで、毛量が少なくなった原因と対策、おすすめのカバースタイルについてもご紹介しました。

年を重ねると、さまざまな髪の悩みに直面します。悩みの原因を見極めたうえで、食事や睡眠、ヘアケアなどを見直しましょう。しっかり対策をとれば、改善が可能な場合もあります。また細い髪で、ヘアスタイルにボリュームがないという方は、ご紹介したヘアスタイルやスタイリング以外にも、美容院のスタイリストさんと相談しながら自分の髪質に合ったスタイリングしやすい髪型にする方法もおすすめです。

薄毛や細毛の対策は、地道な努力の積み重ねです。長続きするためにも、自分のライフスタイルに合った対策で無理なくおこないましょう。