ウィッグの寿命はどのぐらい?ー長く使用するためのケア・保管のコツ
(出典:classy wig)
気軽に髪のウィークポイントを隠すことができるウィッグ。より自然なものはそこそこの金額となるため、その寿命が気になるところです。
お気に入りのウィッグを大切に、できるだけ長く使用するためにはウィッグの日常的ケアと保管方法が大切になってきます。
ウィッグの寿命を延ばすコツをご紹介いたします。
目次
ウィッグの標準的な寿命
ウィッグの標準的な寿命は1-2年程度といわれています。
ただその寿命はケア・保管方法によって、数週間~数年と大きく変わってしまうことを知っておかなくてはいけません。
日々のケアを怠ることによる髪のもつれは、後からほぐそうとすると髪とベースに強い負荷がかかってしまいます。髪の痛みと減毛につながり、ウィッグの寿命を大きく損なうため、最初からきちんと使用することが大切です。
そして、ウィッグの寿命について、自分なりの線引きを考えておく必要があります。
①使用不可となる寿命
②使用者が納得いかなくなる寿命
という2種類の線引きがあるからです。
①は、ベースの破れや減毛によりウィッグであることがわかってしまうような状態をさします。
対して②は、使用者の感覚によって大きく異なる寿命といえます。
購入時のままの状態がキープできるとイメージしていると、ウィッグの寿命は数週間と考えてもいいでしょう。
身につけるものである以上、製品には負荷がかかります。
洋服が着用するごとに少しくたびれた印象になるのと同じように、ウィッグも変化していきます。
使用していく中での髪のパサつき・絡み・縮れ…さらに減毛はさけることは難しいものです。できるだけその変化を遅らせるための日々のお手入れが、大切なウイッグの寿命を大きく延ばします。
お洗濯や保管に気を遣うことで洋服が長持ちするように、ウィッグのケア・保管を工夫してみませんか?
ウィッグを長持ちさせるためのケア
髪の劣化の根本的な原因は乾燥です。乾燥からウィッグを守ることで起こり得るウィッグの問題の多くは解消されます。
そのために必要な日々のケアをご紹介します。
ウィッグ着用前
シャンプー後のウィッグはスタイリングが必要です。
自毛のスタイリング方法と大きな違いはありませんが、ブラシ等でベース部分のネットをひっかけてしまわないように気をつけてください。
ただ人工毛の製品はその毛材によって耐熱温度が異なります。
購入したメーカーの注意事項を確認して、耐熱範囲内で使用するよう気をつけてください。
ウィッグ着用後
肌に直接触れるウィッグは汚れやにおいも気になるものです。着用後はウィッグ用のデオドラントスプレーなどを使用した上で風をとおしましょう。
また、季節や着用時間にもよりますが、週に1度程度を目安に、シャンプー・コンディショナーでリフレッシュしたいものです。
シャンプー後のドライを含めて、お手入れの方法・注意事項をご説明します。
(出典:楽天市場)
シャンプー前
目の粗いクシで毛先から順にとかし、毛流れを整えておきましょう。
流れを整えておくことでシャンプー中も絡みづらくなります。さらに汚れを浮かせておく目的もあります。
シャンプー
①洗面器に人肌程度のぬるま湯をはり、軽く泡立つ程度のシャンプーを溶かします。
②ウィッグを毛先からそっと浸し、おしゃれ着を洗う時のようにそっと押し洗いします。
この時、髪が絡ませないために毛の流れを乱さないよう、丁寧に洗うのがポイントです。
③ベースであるネット部分の汚れが気になる人は、ウィッグの内側に手を入れ優しくなで洗いします。
④洗面器に入れ替えたぬるま湯をはり、同じようにウィッグを浸し押し洗いをします。
この時、蛇口からお湯を流しいれながら洗わないでください。絡みの原因になります。
⑤水が透明になるまで④を繰り返します。
コンディショナー
①シャンプー時と同様に洗面器のぬるま湯にコンディショナーを溶かし、ウィッグ全体になじませます。特にパサつきの強い毛先を中心におこなうことをおすすめします。
②シャンプーのすすぎと同じことを、2-3回ぬるま湯を入れ替えながらおこないます。
ドライ
①洗ったウィッグを軽く絞り、乾いたタオルにのせます。
②ウィッグを挟み込むようにして、やさしく押すことで水気をきります。
ゴシゴシふくのは厳禁です。
③乾かないうちに保湿をします。
オイルスプレーや洗い流さないタイプのトリートメントを毛先を中心にして全体的につけます。
④ウィッグの内側を先に乾かします。外に出すように裏返し、ネット部分全体に温風をあてててください。
⑤髪が外になるように元に戻し、ウィッグ台に乗せます。ウィッグの根元の方から順にドライヤーの温風で乾かします。温度が高いとウィッグの負担になるため、できるだけ低温の温風で時間をかけておこないます。
⑥ある程度水気がとんだら、目の粗いブラシでスタイルを整えながら完全に乾かしましょう。
ウィッグの保管方法
2個持ちがベスト
ウィッグの寿命は髪の劣化で決まることが多いものです。汗などの汚れ・乾燥とそれに伴う静電気・紫外線など、使用時間が長いほど当然負担がかかります。
この時ウィッグが2つあるとそれぞれを休ませながら交互に使用することが可能です。
靴の連続使用を避けるのと同じ理論といえるでしょう。
また2つあるとトラブルがあったときに安心です。すぐに代用品が見つかるものではないため、外に出れなくなるなどといったケースも耳にします。
気に入ったウィッグが見つかった場合は、長い目で見ると2個持ちがベストな選択です。
スタンドの使用
(出典:楽天市場)
スタンドはウィッグの保管の必須アイテムといえます。
使用することで、スタイルの崩れを防ぐことができるため、翌日のお出かけ準備が楽になることは言うまでもありません。
さらにウィッグの髪の絡みを防いでくれます。髪の絡みの原因である乾燥・静電気から守ることが可能です。
直射日光を避ける
ウィッグの保管は直射日光の当たらない場所をおすすめします。
太陽の光は思いのほか強く、髪の褐色や傷みを進めてしまいます。
なるべく日差しをさけ、ホコリよけもできるよう、使用しないときはウィッグにハンカチなどをかけておくのもいいでしょう。
便利なグッズ
ウィッグのケア・保管方法の助けとなる基本的な便利グッズをご紹介します。
目の粗いクシ・ブラシ
ウィッグの日常ケアでは髪の絡みを事前に防ぐことが大切です。目の粗いクシ・ブラシにより、ウィッグに負担をかけないように少しずつ絡みをほぐしていきます。
クシは主にシャンプー・コンディショナーの使用時に、ブラシはブロー・セットをおこなう時に使用します。
オイルスプレー
(出典:楽天市場)
オイルスプレーの使用により、髪の乾燥を防ぐことが可能です。潤いを保持することでハリを保ち、静電気を防ぐことにも役立ちます。
メーカーの仕様によってもことなりますが、市販の洗い流さないトリートメントでも代用できます。
ウィッグスタンド
ウィッグを外しているとき、机などに直接置いているとどうしても静電気がしがちです。ウィッグ台を使用することで、静電気からくる髪のもつれなどを防ぐことができます。
さらに、シャンプー後のドライ時にも便利です。
トラブル発生時のテクニック
チリつき
人工毛を含むウィッグの悩みに多い「チリつき」。化学繊維であるため静電気や摩擦によりおこる避けられない症状です。
このチリつきを直すには、ヘアアイロンが有効です。
汚れを取り除いてあるウィッグに対し、チリつきが気になる場所を低温に設定したヘアアイロンで少量ずつはさみ、軽く引っ張りながらゆっくりと滑らせます。
この作業を繰り返すことでチリつきは改善していきます。
ただ、症状が軽いうちでないと伸ばしづらくなるため、気になった時にすぐおこなうことが大切になります。
絡み
乾燥が進みがちなウィッグはどうしても絡みが発生しやすいものです。
絡みは日々ほぐしながら使用しない限り悪化し、ほっておくとお団子のようになり使用できない状態になることもありえます。
また、絡んでしまうとほぐす過程でどうしてもウィッグに負担がかかるため、抜け毛などの理由にもなります。
目の粗いブラシを使用し、毛先からやさしくほぐしておくことが大切です。
日々メンテナンスを怠らなければ、キレイに使用し続けることができます。
ウィッグのブラッシングは日常に必ず取り入れるようにしましょう。
まとめ
ウィッグの寿命に影響を与えるケアと管理についてご紹介しました。
長く使用するために必要な日々のケア方法と管理方法をご理解いただけたと思います。
ウィッグを使用していく中で、お手入れや扱いに悩む方もいらっしゃいます。今回の記事ではひとくくりにウィッグとしてご案内しましたが、メーカーや製品によって仕様は異なります。ご自身のウィッグについては購入メーカーに問い合わせるのが一番安心であることは言うまでもありません。そのため購入後もサポートが手厚いショップでウィッグを選ぶのも一案です。
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(出典:classy wig)
ウィッグも髪の毛と一緒で、キレイに保てるようしっかりとしたケアが必要となります。ウィッグの状態があまりよろしくないと、毛先がどんどんと絡まり、静電気も起こりやすくなっていく。使用した時のケアの積み重ねがとても必要となります。この本文を見て是非積極的にウィッグケアをしてみて下さい!