
ウィッグを自然に見せる付け方完全ガイド|初心者でもバレないテクニック
ウィッグってバレるんじゃないかと心配になりますよね。でも心配ありません。ちょっとした工夫と知識で、驚くほど自然に見せることができるんです。この記事では、ウィッグ初心者さんにもわかりやすく、自然に見えるコツを順番に紹介していきます。
はじめに
「ウィッグって難しそう…」「不自然に見えないかな?」という不安をお持ちの方も多いはず。でも実は、コツさえつかめば、誰でも簡単に“自然見え”が叶います。自信を持って、ウィッグを楽しむために、まずは基本から押さえていきましょう。
ウィッグを自然に見せるための基本ポイント
ウィッグをつける上で「どれを選べば自然に見えるのか」は多くの人が悩むポイントです。自然に見せられるかどうかは、ウィッグそのものの“選び方”と“特徴の理解”が鍵になります。この章では、ウィッグの種類ごとの違いや、それぞれの魅力をわかりやすく解説しながら、自分にぴったりの自然なウィッグを見つけるための基本ポイントをご紹介します。初心者の方でも安心して選べるでしょう。
ウィッグの種類と特徴
ウィッグにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴や向いている使い方があります。自分に合ったウィッグを選ぶためには、まずその違いをしっかり知っておくことが大切です。この章では、「フルウィッグ」「部分ウィッグ」「医療用ウィッグ」の3タイプについて、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。用途やライフスタイルに合わせて、ぴったりのウィッグを見つけましょう。
以下の表でウィッグの種類と特徴をまとめました。
種類 | 特徴 |
フルウィッグ | 頭全体をすっぽり覆うタイプ。髪型・色を大きく変えられる。 |
部分ウィッグ | トップや前髪など一部をカバー。地毛となじませることで自然に仕上がる。 |
医療用ウィッグ | 抗がん剤治療や脱毛症の方向け。肌へのやさしさ・通気性が重視されている。 |
フルウィッグ
頭全体を覆うタイプなので、イメチェンしたい時や地毛に悩みがあるときに最適です。被るだけでガラッと印象が変わるのも魅力。選ぶ際は、前髪やつむじの作りに注目すると、より自然に仕上がります。
部分ウィッグ
気になる部分だけをカバーするタイプで、地毛とのなじみがポイントです。クリップで留めるだけの簡単装着なので、ウィッグ初心者さんにおすすめ。トップのボリュームアップにも適しています。
医療用ウィッグ
肌へのやさしさと通気性にこだわった設計で、長時間の装着でも快適です。見た目だけでなく、使い心地の良さも重視する方にぴったりです。
自然に見えるウィッグの選び方
ウィッグを自然に見せるためには、「どんなウィッグを選ぶか」がとても重要なポイント。リアルに見せるには、髪質だけでなく肌なじみや地毛とのバランスも重要です。初めての方でも失敗しないように、髪質・色味・分毛目・サイズなど、押さえておきたいチェックポイントをわかりやすく解説します。自分にぴったりのウィッグを選ぶヒントを一緒に見つけていきましょう。
髪質
ウィッグの髪質は主に「人毛」「人毛ミックス」「人工毛」の3種類あります。
それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
種類 | 特徴 |
人毛ウィッグ | 100%人毛使用。見た目や手触りが非常に自然で、カラーやパーマも可能。スタイリングの自由度は高いが、手入れがやや大変。 |
ミックス毛ウィッグ | 人毛と人工毛を混ぜたもの。自然な見た目とスタイルキープ力を兼ね備え、扱いやすく価格も中間。割合によって特徴が変わる。 |
人工毛 | 合成繊維製。形状記憶でスタイルが崩れにくく、軽くて乾きやすい。価格が手頃でメンテナンスが簡単だが、静電気が発生しやすく、不自然なツヤが目立つこともある。 |
人工毛でも高品質なファイバーを使ったものや、人毛ミックスなら手触りもリアル。試着できる場合は、ぜひ実際に触って確認してみましょう。
色味
髪色は「地毛に近い色」か「肌なじみの良い色」を選ぶのがベスト。
自然に見せるためには、髪色が肌や雰囲気に合っていることが大切です。
・もともとの地毛の色
・眉毛や瞳の色
・肌のトーン
これらに近い色を選ぶと、違和感が出にくくなります。
最近では「白髪混じりのグレイヘア風ウィッグ」など、年齢に合った自然なカラーも人気です。明るすぎる色やツヤが強すぎるものは、やや注意が必要です。
前髪・分け目の形状をチェック
ウィッグの自然さを左右するのが「前髪」と「分け目」です。特におすすめなのが「人工スキン付き」のウィッグ。頭皮のような見た目で、まるで本物のような分け目を再現できます。
また、前髪があると額を自然に隠せるので、初心者の方にも安心です。
自分の頭に合ったサイズ感
ウィッグが不自然に見える原因のひとつが「サイズのミスマッチ」。きつすぎても緩すぎても不自然に見えてしまいます。
試着やサイズ調整ができるタイプを選ぶと安心です。
装着前の準備と注意点
ウィッグを自然に見せるためには、実は装着前のひと手間がとても重要です。地毛のまとめ方や装着位置がずれていると、せっかくのウィッグも不自然に見えてしまうことも。
この章では、簡単にできる準備のポイントと、装着時に注意すべきポイントを丁寧に解説します。
地毛のまとめ方
ウィッグネットでまとめるだけでも、自然に見せる上で重要な工程です。髪が長い場合は、低めのポニーテールや三つ編みにして、頭に沿わせてピンでしっかり固定します。これによりウィッグがフィットしやすくなります。
髪が短い場合も、浮きやボリュームが出ないようにしっかりまとめておきましょう。
ウィッグネットの正しいつけ方
ウィッグネット(インナーキャップ)を頭にかぶり、自髪をすべてネットの中に収めてコンパクトにまとめます。ネットは滑り止めの役割も果たし、ウィッグのズレ防止になります。ネットは髪がはみ出さないよう、しっかりとフィットさせましょう。
装着位置は“生え際”がカギ
ウィッグの生え際が「眉毛から指4本分上」に来るように装着すると、自然な位置に見えます。境目が目立たないよう、鏡で正面・横・後ろから確認しながら微調整しましょう。
仕上がりを自然に見せるスタイリングテク
ウィッグを自然に見せるためには、ただ被るだけではなく、少しの工夫が大切です。特に前髪の位置やつむじのボリューム感は「ウィッグっぽさ」が出やすいポイント。すぐに実践できる簡単なテクニックを取り入れるだけで、まるで地毛のような自然な仕上がりに近づきます。この章では、ウィッグをよりリアルに見せるためのスタイリングのコツを詳しくご紹介します。
軽くブラッシングして空気感を出す
新品のウィッグは毛流れが均一すぎて不自然に見えることも。装着前に軽くブラッシングして、空気を含ませるとふんわり自然になります。
ただし、ブラシはウィッグ専用のものを使うのがベター。摩擦を減らして毛の傷みを防げます。
前髪・顔周りを調整する
ウィッグを自然に見せる上で、前髪や顔周りの仕上がりはとっても重要なポイント。少しの調整で、ぐっと違和感が減り、自分らしい印象に仕上がります。
コームや指でふんわり整える
ウィッグをつけた直後は、前髪がペタッとしがちです。そんな時は、指やコームで毛流れを整えながら、少し立ち上げるようにセットすると、ふんわり感が出てナチュラルな印象に。
前髪の分け目を少しずらして、斜めに流すスタイルもおすすめです。
長いときはカットもOK(プロに依頼するのが安心)
購入したウィッグの前髪や顔周りの髪が長い場合は、思い切ってカットするのもアリです。ただし、自分で切るのはちょっと難易度が高め。失敗を避けたい場合は、ウィッグに詳しい美容師さんに相談してカットしてもらうと安心です。
ヘアアイロンは“耐熱性”を確認してから
耐熱ウィッグであれば、ストレートアイロンやカールアイロンで前髪を整えることも可能です。低温(140℃前後)で、少しずつ優しくクセづけするのがポイント。耐熱性でないウィッグにアイロンを当てると、溶けたり変形するので注意してください。
前髪のちょっとした調整で、ウィッグはぐっと自然に見えます。最初は緊張するかもしれませんが、何度かチャレンジしてみるうちに、きっと「自分らしい前髪」が見つかります。
テカリ対策をする
ウィッグ特有のテカリが気になる場合は、マット系のワックスやベビーパウダーを軽くなじませることで、テカリを抑え自然なツヤ感を演出できます。
ヘアピンやアメピンでしっかり固定する
ウィッグネット・地毛・ウィッグ本体をアメピンでまとめて固定すると、ズレにくく安心です。
最後は手グシやブラシで整える
装着後は手グシやブラシで全体を整え、つむじ部分をふんわり立ち上げると自然な仕上がりになります。
メンテナンスのコツ
ウィッグを自然に見せるためには、装着だけでなくその後のお手入れも重要です。正しい洗い方や保管方法を知っておけば、お気に入りのウィッグをより長く、キレイな状態で使い続けることが可能です。この章では、どなたでも簡単に実践できるメンテナンスの基本をご紹介します。
ウィッグの洗い方と保管方法
ウィッグのお手入れって、むずかしそう…と感じていませんか?実は、やることはとってもシンプル。一度やってみると「これなら私にもできそう」と思えるはずです。
洗う頻度の目安は?
毎日使っていても、ウィッグは毎日洗わなくて大丈夫。目安としては以下の通りです。
- 日常使い(毎日着用):5~10日に1回
- 週に数回程度の使用:2~3週間に1回
- 汗をかいたり、においが気になるとき:その都度、やさしくお手入れ
ファンデーションや皮脂がつきやすい前髪部分だけ、部分的にケアするのもおすすめです。
洗い方の基本は「やさしく、シンプルに」
洗うときは、ぬるま湯にウィッグ専用のシャンプーを溶かして、ふわっとつけ置き。ゴシゴシ洗いは不要で、押し洗いするように軽くもみほぐすだけでOKです。
泡をしっかりすすいだら、専用トリートメントを使って、しっとりとケア。ポイントは、無理にこすらない・ねじらないこと。そのあとは、タオルでやさしく水気を取って、自然乾燥します。耐熱性のウィッグならドライヤーの弱風も使えますが、基本は風通しのよい日陰で自然乾燥がおすすめです。
保管は「スタンドにのせて、風通しのいい場所へ」
しっかり乾いたウィッグは、ウィッグスタンドに乗せて保管することで、型崩れを防げます。スタンドがなければ、丸めたタオルを代用してもOK!ホコリが気になる場合は、軽く布やタオルをかけてあげると清潔に保てます。
また、保管場所は直射日光や湿気を避けた風通しのよい場所が理想です。押し入れの奥やビニール袋の中に入れっぱなしにするのは避けましょう。
ちょっとした習慣で、ウィッグはもっと長持ちして、快適に使えるようになります。最初は不安でも、1回やってみればすぐ慣れるはず。「自分の髪と同じように」やさしくお手入れしてみてくださいね。
型崩れしたら?
ウィッグを使っていると、どうしても「型崩れ」が気になることがありますよね。でも大丈夫。いくつかのコツをおさえれば、元のスタイルに近づけることができます。
スチームやドライヤーでやさしく形を整える
耐熱ウィッグであれば、スチーム(湯気)やドライヤーの弱風モードを使って、くせづけをすることができます。クセがついてしまった部分に、10〜20cmほど離れた位置からスチームを当てながら手やブラシで形を整えるのがポイント。
ただし、耐熱性でないウィッグには熱を当てないよう注意してください。
水で軽く湿らせて手ぐしで整える
軽い型崩れなら、霧吹きなどで少し湿らせてから、手ぐしやコームで整えるだけでも改善します。特に人工毛の場合、形状記憶性があるものも多いため、自然乾燥するだけで元に戻ることもありますよ。
シャンプー後にスタンドで乾かすと整いやすい
洗ったあとにウィッグスタンドで自然乾燥させると、型崩れしにくく、きれいなフォルムに戻りやすくなります。髪の流れやボリュームも整いやすいので、定期的なお手入れのタイミングでスタイルのリセットをしてみましょう。
ちょっとした工夫で、ウィッグは何度でもきれいに蘇らせることができます。焦らず、髪に触れるようなやさしい気持ちで整えてあげてくださいね。
よくあるトラブルと対処法
ウィッグを使っていると、「ちょっと浮いてる?」「長時間つけてるとムレる…」といった悩みに直面することがあります。せっかくのおしゃれが台無しにならないように、よくあるトラブルとその解決策をあらかじめ知っておくことが大切です。ここでは初心者さんがつまずきやすいポイントを中心に、すぐに試せる対処法をご紹介します。
ウィッグのズレや浮き
ウィッグをつけたときに「ズレてないかな?」「浮いて見えてないかな?」と不安になることはありませんか?これは多くの方が経験する“あるあるトラブル”です。次のような対処法で、しっかり安定した着け心地を目指しましょう。
ネットで地毛をしっかりまとめる
地毛の量が多いとウィッグが浮いてしまうことがあります。ウィッグネットで地毛をきれいに平らにまとめるのが基本です。ネットを被ったあと、後頭部にボリュームができないように、髪の位置を均等に広げておくのがコツです。
サイズ調整アジャスターを活用する
多くのウィッグには、後頭部にサイズを調整できるアジャスターが付いています。ズレや浮きが気になるときは、少しキツめに調整してフィット感を高めましょう。
ウィッグ固定用のアイテムを使う
ズレや浮きが不安な方は、ウィッグ用のピン・バンド・両面テープなどの固定アイテムを使うのもおすすめです。とくに医療用や長時間装着したいときは、ウィッグバンドが人気。肌あたりも優しく、安心して過ごせます。
長時間装着による不快感の軽減
ウィッグを長時間つけていると、「ムレて暑い」「頭が締めつけられる感じがする」などの不快感が気になることも。そんなときは、ちょっとした工夫で快適に過ごせます。
通気性の良いウィッグを選ぶ
ウィッグの裏側(キャップ部分)の素材によって、通気性は大きく変わります。医療用ウィッグやメッシュ構造のウィッグは通気性が高く、ムレを軽減しやすいです。
ウィッグインナーキャップを使う
頭皮との摩擦を減らすために、ウィッグ用インナーキャップを使うのが効果的です。汗も吸収してくれるので、ムレやベタつき対策にもなります。
こまめな着脱とリフレッシュを
長時間同じ状態でいると、頭皮が疲れてきます。外せるタイミングでこまめにウィッグを外して頭皮をリフレッシュするだけでも、不快感はかなり軽くなります。
まとめ
ウィッグって、最初は「不自然に見えないかな?」と不安になりますよね。でも、ちょっとしたポイントを押さえれば、誰でも自然に、美しく使いこなすことができます。
本記事では、ウィッグの選び方・自然に見せる装着テク・お手入れのコツまで、初心者の方にもわかりやすくお伝えしました。少しの工夫で“自然見え”は叶います。
大切なのは、「自分のスタイルに合ったウィッグを選ぶこと」「丁寧に扱うこと」「完璧を求めすぎないこと」。最初は不慣れでも、何度か使ううちに、だんだんと自然に、そして自分らしくなじんできます。
「ウィッグ=ハードルが高い」と感じていた方も、今日からは少し気楽に。あなたらしさを引き出してくれる、素敵なウィッグとの出会いを楽しんでくださいね。

監修者
眞子 桂子(まなご けいこ)
美容ケアの専門家/医療美容師/セラピスト芸人【千と桂】katsuraco
東松山市應援團(親善大使)
薄毛・脱毛症などの見た目の悩みを抱える方々に寄り添い、独自の美容療法を展開。髪や肌、心のケアを重視し、似合わせウィッグの提供や頭皮ケア、健康相談を行う。また、自身の経験を基に東洋医学や心理学を学び、2015年に髪と肌、心の相談室「KAMI結」を設立。2017年には外見の悩みを抱える方々のためのプライベートサロンを開業し、訪問美容やアピアランスケアにも力を注いでいる。
さらに、「美容で生きる力を届ける」をテーマに講演活動を行い、映画『あなたへつなぐものがたり』を製作。2022年には完成披露上映会を開催するなど、多方面で活躍中。
役職
- 一般社団法人 医介連携いきがい協会 代表理事
- KAMI結 代表
- NPO法人 福祉ケアサポート理美容協会 理事
- あなたへつなぐプロジェクト 実行委員長