【ウィッグ】専用のシャンプーが必要?洗う頻度やお手入れ方法をご紹介!
自分に合ったお気に入りのウィッグを長く清潔に保つためには、正しいお手入れが必要です。
しかし、初めて購入した方にとっては、「ウィッグって洗えるの?」「普段使いのシャンプーで洗ってもいいの?」など疑問が多いことでしょう。
そこで今回は、簡単にできるウィッグの正しいお手入れ方法についてくわしくご紹介します。洗う頻度やおすすめのシャンプーも併せてご紹介しますので、ぜひ参考にされてください。
目次
ウィッグを洗う目的とは?
購入したてのウィッグは、サラサラで手触りも装着感も問題なく使用できると思います。しかし、使用するたびに、臭いや髪の毛の絡みが日に日に目立つようになり、不快になることが多くなってきます。
ウィッグの使用頻度にもよりますが、装着時間が長くなればなるほど、ウィッグの内側は汗や皮脂による細菌の繁殖で、臭いやべたつきの原因となり、ウィッグの外側は静電気による汚れの付着で、髪の毛の切れや絡みの原因につながります。
ウィッグを長持ちさせるためには、地毛と同じようにシャンプーやブラッシングといったお手入れは不可欠です。お手入れのポイントを抑え、清潔に保ちましょう。
ウィッグを洗う頻度は?
一般的に、ウィッグの洗う頻度は1週間〜10日が目安とされていますが、汚れが気になったら、目安日数を待たずにシャンプーをすることをおすすめします。
しかし、ウィッグは使用時間や素材によって洗う頻度もさまざまです。また、シャンプーの成分や洗い方によってはツヤ落ちやパサつきの原因につながることもあります。お手持ちのウィッグがどんな素材であるかを確認し、購入時のメンテナンスの注意事項を守りながら適切な頻度で洗うことをおすすめします。
ウィッグ専用のシャンプーと市販シャンプーの違い
ネットでは、ウィッグのケア用品の一つとして、あらゆるシャンプーが販売されています。「やっぱり専用シャンプーでないとダメなの?」と思う方も多いかもしれません。
ここでは、専用のシャンプーと市販のシャンプーの違いについてくわしく解説していきます。
〇ウィッグ専用のシャンプー
ウィッグの素材を洗うために適した成分で作られています。シャンプーの主な成分として、汚れを落とすアミノ酸系と、サラサラに仕上げるためのシリコンがバランスよく配合されたシャンプーがほとんどです。
〇市販のシャンプー
頭皮や地毛に合わせた成分が配合されています。頭皮ケアやしっとり系かさっぱり系といったタイプ別に成分は異なります。最近では、髪の毛をいたわるために、ノンシリコンやオーガニックシャンプーが人気です。
ウィッグ専用と市販では、洗う目的が違うため、成分も全く異なります。
市販のシャンプーでもウィッグは洗うことができますが、ウィッグに適した成分が入ってなければ、ウィッグを洗っても汚れ落ちは期待できませんし、ツヤ落ちやパサつきの原因につながることも考えられます。また、ウィッグに必要のない成分が残留することで、ウィッグの劣化を早める場合もあります。
最近人気のあるノンシリコンやオーガニックシャンプーといったシャンプーは、人毛のウィッグ洗浄にはおすすめできません。
ウィッグを長く清潔に保つためには、ウィッグ専用のシャンプーを1本持っておくと安心です。
ウィッグの種類別のお手入れ方法と注意点
ウィッグには、人毛、人毛Mix、人工毛(ファイバー)といった種類があり、お手入れ方法も異なります。間違ったお手入れをしてしまうと、ウィッグの縮みや劣化につながりますので、正しく行うことが重要です。
まずは、ウィッグの基本のお手入れ方法として以下の流れで行いましょう。
- 洗う前に、よくブラッシングし、ウィッグの汚れやほこりを落とす
- 洗面器に水かぬるま湯を用意し、シャンプーを入れ軽く泡立てる
- 軽く泡立てた洗面器内にウィッグをゆっくり浸し、優しく押し洗いする
- 洗い終わったら、ウィッグに泡がなくなるまで溜めすすぎする
- 水を変え、コンディショナーを数滴入れ、優しくすすぐ
- タオルに包みタオルドライする
- 優しくブラッシングをする
- 型崩れ予防にウィッグスタンドなどにかけて自然乾燥
ウィッグを乾かす場合、自然乾燥が基本ですが、ドライヤーを使用する方法もあります。
次にご紹介するウィッグの素材別のお手入れ方法で、ドライヤーでの乾かし方と注意点についてもふれていますので、ぜひ参考にされてください。
種類 | お手入れの注意点 | ドライヤー |
---|---|---|
人毛 | ・毛先から順に優しくブラッシング・熱いお湯は使用しない・もみ洗いより押し洗いの方がもつれの原因になりにくくおすすめ・洗い終わりはコンディショナーをする | 自然乾燥はうねりの原因になりやすいため、ドライヤーで乾かし軽くブローするのがおすすめ |
人毛Mix | ・人毛と同様、熱いお湯は使用しない・押し洗いがおすすめ・洗いが終わりはコンディショナーをする | ドライヤーはファイバーを縮める場合があるためをなるべく使用せず、自然乾燥がおすすめ |
人工毛(ファイバー) | ・静電気などで汚れの付着が多いため、洗う前にしっかりとブラッシングで汚れを落とす・水分を十分に含ませて優しく押し洗いする・汚れがひどい場合は2度洗いを・静電気が発生しやすく痛みやすいため、仕上げはコンディショナーよりも柔軟剤がおすすめ | ドライヤーはファイバーの性質によって異なりますが、変形やうねりの原因につながるため自然乾燥が理想的。早めに乾かしたいのであれば、冷風で20㎝以上離す |
専用シャンプー内での違い
ウィッグ専用シャンプーには、ウィッグの素材に応じてさまざまな種類が存在します。長持ちさせるためには、ウィッグの種類に適したシャンプーを使い分けすることも一つの方法でしょう。また、仕上がりを充実させたいのであれば、それに適した成分が配合されたシャンプーがおすすめです。
では、ウィッグ専用シャンプーにはどんな種類があるのでしょうか。
仕上がりのタイプごとにそれぞれ見ていきましょう。
〇手触り感を重視
仕上がりの手触り感を求めるのであれば、シリコンが配合されたシャンプーを選びましょう。絡みにくく、シャンプー後のきしみも抑えられ、なめらかな仕上がりへと導きます。
〇香料を重視
人によっては、ウィッグの独特な匂いや香料自体が苦手という方がいらっしゃいます。ウィッグ専用シャンプーには、心地よく使用できるようにと、ほのかなフレグランスを配合したものから無香料まで安心のラインナップが充実しています。
〇素材の洗浄力を重視
ウィッグの種類によって、シャンプーの成分が若干異なりますが、シリコン配合のアミノ酸系の洗浄成分が入っているシャンプーであれば間違いないでしょう。アミノ酸系であれば、洗浄はもちろんのこと気になる臭いも抑えられ、すすぎも簡単です。
〇コストパフォーマンスを重視
基本的なお手入れ方法として、シャンプー後のコンディショナーや柔軟剤は仕上がりの絡みや静電気防止のために行った方がいいとされています。しかし、シャンプー+αとなると、手間がかかり、さらにコストも倍かかってしまいます。最近では、リンスインシャンプーが数多く販売されています。コストパフォーマンスを重視するのであれば検討するのもおすすめです。
おすすめのウィッグ専用シャンプー3選
ここからは、おすすめのウィッグ専用シャンプーを3つご紹介します。
それぞれ、ウィッグ洗浄に特化したシャンプーでありながら、特徴もしっかり抑えた商品になりますので、ぜひご参考にされてください。
シナラカ
商品名 | SINARAKA® – シナラカ |
メーカー | ワンステップ |
参考価格(税込) | 250mL / 3,080円 |
女性医療用ウィッグ専門店である「ワンステップ」から販売されているシナカラ。
ウィッグ利用者なら誰でも知っているケア商品ではないでしょうか。ウィッグのために独自に開発されたシナカラには、シャンプーやトリートメントはもちろん、コーティングスプレーやデオスプレーまで一連のラインナップが充実しています。ウィッグ専門店だからこそできるこだわりの商品は、ウィッグに潤い・ハリ・コシを与えるだけでなく、接触する地肌にも優しい植物由来の成分が配合されています。コンディショナー不要のオールインワンシャンプーや洗い流さないトリートメントクリームなどライフスタイルに合った商品が選べるのも嬉しいポイントです。
アクアドールシャンプー
引用元:アクアドール公式 シャンプー
商品名 | アクアドールシャンプー |
メーカー | アクアドール |
参考価格(税込) | 200mL / 1,870円 |
SNSでも人気の高いウィッグ専門店アクアドール。ウィッグ本体も比較的安価で購入できますが、メンテナンス・ケア商品もお手頃価格で安心して購入できます。また、ウィッグの種類を問わず使用できるのも嬉しいポイントです。アクアドールのシャンプーは、天然由来の保湿成分でしっとりと仕上がり、環境にも優しい商品になっています。中でも、「シャンプーwgn030」は、少しでもメンテナンスの手間を省けるようにと、ワンプッシュで開閉できるキャップを採用しています。ウィッグにも人にもいたわりが感じられるアクアドールのシャンプーは、何を選んだらいいかわからない初心者にはたいへんおすすめの商品です。
レディースアデランス フォンテーヌ
商品名 | SINARAKA® – シナラカ |
メーカー | ワンステップ |
参考価格(税込) | 200mL / 1,650円 |
CMでもお馴染みの大手ウィッグメーカー、レディースアデランスフォンテーヌ。
一般的に高級なイメージがありますが、シャンプーといったメンテナンス・ケア商品は、お手頃価格で購入しやすい商品が数多く揃っています。AD&F WIGシリーズのシャンプーは、無添加でウィッグ全種類に対応しています。少量でも泡立ちがよく、しっかりと汚れが落ちるため、ロングのウィッグでも減りが少ないと好評です。仕上がりをさらに高めたいのであれば、同シリーズのトリートメントを併用してもよいでしょう。大手メーカーの商品が安価で購入できるというのは、信頼と安心感が持てます。
まとめ
ここまで、ウィッグの正しいお手入れ方法やおすすめのシャンプーについてくわしくご紹介しました。
ウィッグのお手入れは、市販のシャンプーでも代用できますが、ノンシリコンやオーガニックシャンプーの使用はウィッグの劣化を早める場合があります。
せっかく購入したウィッグを長持ちさせるには、ウィッグの性質を知り、正しく丁寧にメンテナンスすることが重要です。各メーカーから販売されているメンテナンス・ケア商品は、驚くほど高額ではありませんので、ぜひ1本持っておかれると安心でしょう。