ウィッグを染める方法5選を紹介!きれいに染めるコツや注意点も

ウィッグを染める方法5選を紹介!きれいに染めるコツや注意点も

コスプレでウィッグを使うとき「キャラクターの髪色にもっと寄せたい」と思うことはありませんか?

そんなときウィッグの染色を考えますが、初めて染める人は「どうやって染めたらいいの?」と悩みますよね。

そこで今回は、ウィッグを染める方法5選をご紹介します。

きれいに染めるコツや、おすすめの染色剤も併せて紹介しますので、ウィッグ染め初心者の方はぜひ参考にしてみてくださいね。

こんな時はウィッグを染めた方がおすすめ!

まずは、どういったときにウィッグを染めたほうがいいか具体例を見ていきましょう。

  • キャラクターの髪色を再現したいとき
  • ウィッグを買ったら想像より明るかったとき
  • ウィッグが日焼けして明るくなってしまったとき
  • 部分ウィッグが地毛となじまないとき
  • イメージチェンジしたいとき

こんなお悩みのときは、ウィッグを染めるほうがおすすめです。ウィッグは安くないものなのですぐに買い直しせず、染料を使って理想の髪色に変えてみましょう。

ウィッグは市販のカラー剤で染めて大丈夫?

ウィッグを染めようと考えたとき、まず市販のカラー剤を思い浮かべる人も多いと思います。

結論からいうと、ウィッグの素材によっては市販のカラー剤で染めることもできます。

素材別に染められるかどうかを、以下の表にまとめてみました。

市販のカラー剤で染まるのは、人の髪で作られた人毛100%のウィッグです。

人工毛は合成繊維で作られており、人の髪と構造が異なるため市販のカラー剤を使っても染まりません。

人毛ミックスは、人毛の部分は染まりますが人工毛の部分が染まらないため、市販のカラー剤を使ってもムラのある髪色になってしまいます。

よって、人工毛または人毛ミックスの場合は市販のカラー剤を使わず、これから紹介する方法で染めるほうがおすすめです。

ウィッグを染めるために必要な道具

ウィッグをスムーズに染めるために、以下の道具をそろえておきましょう。

  • 染料:ウィッグを染めるために必須
  • 鍋(直径20cmくらい):染まってもいい古い鍋などを用意
  • お酢または塩:染料によっては必要
  • お湯:染料によって量を調整する
  • 計量カップ、トング:染まってもいいものを用意
  • ゴム手袋:染料が肌に付かないようにするため
  • ヘアクリップ:ブロッキングする際に必要
  • エプロンや古い服:汚れてもいいものを着用する
  • タオル:汚れていいものを用意
  • ドライヤー:乾かす際に使う

基本的には、染料で染まっていいものを用意しておきます。

鍋や計量カップ、トングなどは、ウィッグ染め専用として100均などで安価なものを購入しておくと、次回染めるときも役立ちます。

染料を使う際には熱湯を使用するので、耐熱性のあるウィッグかどうか事前に確認しておきましょう。

ウィッグを染める方法5選

必要な道具がそろったら、いよいよウィッグを染めていきましょう。

ここではウィッグを染める方法5選を紹介します。それぞれメリット・デメリットも併せて解説しますので、ご自身に合った方法を選んでみてくださいね。

①ウィッグ用染料で染める

引用:ウィッグ用染料 コロランテ

まずは、ウィッグ用染料を使って染める方法です。

ウィッグ専用に作られた染料であるため、初心者の方でもテクニック要らずで染められます。

【使い方】

  1. 染める前にウィッグを洗い、タオルで水気を切っておく
  2. 耐熱容器(ボウルなど)に染料を入れ、85度以上のお湯で溶かす
  3. 別の大きめの耐熱容器に85度以上のお湯入れ、2で溶かした染料と混ぜる
  4. 染液にウィッグを入れ、トングなどを使って毛束をほぐすようにして10分置く
  5. ウィッグを水ですすぎ、中性洗剤を使ってしっかり洗ってすすぐ
  6. タオルで水気を切り、自然乾燥またはドライヤーで乾かす

(参考:ウィッグ用染料 コロランテ

使い方は染料によって異なるので、しっかり説明書を読むことが大切です。

〇ウィッグ用染料を使うメリット

  • 説明書通りに行うことで誰でもきれいに染められる
  • お酢不要で臭いの心配がない

△ウィッグ用染料を使うデメリット

  • 色が入りにくいこともある

ウィッグ用染料はお酢要らずで、お湯だけ用意すれば簡単に染められます。特に難しい手順はなく、付け置き時間も10分ほどで済むので、時短かつきれいに染められるのが大きなメリット。

ただ、色があまり入らなかったという声もあります。その場合は染料を多めにするか、付け置き時間を伸ばすことで色が入りやすくなります。

ウィッグ用染料は、初めてウィッグ染めをする方に一番おすすめな方法です。

②布用染色剤で染める

引用:みやこ染

次に、よく使われるのが布用染色剤です。

人工毛のウィッグは市販のカラー剤では染まりません。ですが、化学繊維を染められる布用染色剤を使えば、人工毛ウィッグもきれいに染まります。

使い方は、①で紹介した「ウィッグ用染料を使って染める方法」と、ほぼ同じです。

布用染色剤を販売している公式サイトを確認すると、染め方を動画で分かりやすく解説しているメーカーもあるので参考にしてみましょう。

⇒参考:ウィッグの染め方|みやこ染

〇布用染色剤を使うメリット

  • 簡単にできる
  • しっかり染まる
  • 手芸屋などで入手しやすい

△布用染色剤を使うデメリット

  • 染色の調整が難しい

布用染色剤は、ウィッグ用染料のように比較的簡単に染色できます。お酢や塩がいらない染料もあるため、初心者でも技術不要でしっかり染色できるのがメリットです。

布用染色剤は手芸屋さんやハンズなど、身近なショップで購入できます。

デメリットは染まりやすいことから、量や付け置き時間を間違えると、想像以上に色が入ってしまうことです。

染まりすぎないように、染色具合を確認しながら浸けるようにしましょう。

③ヘアチョークを使って染める

引用:Amazon

部分的に色を変えるには、手軽に色を付けられるヘアチョークを使うのがおすすめです。

ヘアチョークとは、頭髪用に作られたカラフルなチョークのことで、黒板で使うチョークのようにウィッグに色を付けられるアイテムです。

【使い方】

  1. 色を付けたい部分の毛束を取り、霧吹きを使ってしっかり濡らす
  2. ヘアチョークを毛流れに沿って、上から下へとこすりながら着色する
  3. 着色後はドライヤーやヘアアイロンで熱を加え、ヘアスプレーで表面をコーティングすると色落ちしにくくなる
  4. 色を落としたい場合は、シャンプーを使って2度洗いする

(参考:ヘアチョーク 24色セット|コスプレ総合専門店グラッセ)

〇ヘアチョークを使うメリット

  • 必要な道具が少なくて済む
  • 毛先だけなど部分的に染めたいときに便利
  • 複数のカラーがセットになっていてお得感がある

△ヘアチョークでを使うデメリット

  • 水に弱いので雨の日に向かない
  • 色落ちしやすい

ヘアチョークは、キャラクターのメッシュ部分を再現するのに適しています。毛先だけ部分的に染めたいときや、1日だけ色を変えたいときに使うのがいいでしょう。

ただし、汗や水に弱く色落ちしやすいので、雨の日のイベントには向いていません。

色落ちが心配であれば、ウォータープルーフタイプのヘアチョークを選ぶようにしましょう。

④アクリル絵の具で染める

実は、アクリル絵の具(アクリルガッシュ)でも染めることが可能です。絵の具を持っている人なら、新たに染色剤を買う手間なく染色できます。

【使い方】

  1. 染める前にウィッグをシャンプーで洗っておく
  2. 小さめの耐熱容器にアクリル絵の具1本分と塩を入れ、熱湯を入れて溶かす
  3. 別の大きい耐熱容器に2を入れ、さらにお湯を足す
  4. ウィッグを3の中に漬け込む
  5. 染まったら何度かすすいで乾かす

〇アクリル絵の具を使うメリット

  • 身近な絵の具で染められる
  • 低コスト

△アクリル絵の具を使うデメリット

  • ゴワゴワになりやすい
  • 濃度の調整が難しい

アクリルガッシュは1本300円ほどで購入できるため、安く染められるのが大きなメリット。カラーも豊富にあるため、希望の色が見つけ出せるでしょう。

デメリットは、ウィッグが傷みやすくゴワゴワになってしまう点です。また、「思ったよりも薄い」仕上がりになりやすいので、想像より濃いめに染液を作るのがコツとなります。

アクリル絵の具は、文房具屋さんやホームセンターなど身近なお店で入手できるので、手軽で安く染めたい人に向いている方法です。

⑤コピック(油性ペン)を使って染める

コピックやマッキーなどの油性ペンを使って染めることもできます。

使い方は、そのままペンを使って直塗りするだけです。

ただ、これでは時間と手間がかかるため、除光液を使った方法がおすすめです。

やり方は簡単で、コットンに除光液を取ったらコピックをポンポンと染み込ませ、乾く前にウィッグにこすり付けます。

除光液を使えば自然な感じでぼかせて、染色時間も短縮できます。

色を落とすときは柔軟剤を使うときれいに落ちるので、別のキャラクターの髪色にしたいときも同じウィッグを使いまわせます。

〇コピックを使うメリット

  • 細かくメッシュを入れやすい
  • 手軽に染められる
  • カラーが豊富

△コピックを使うデメリット

  • 除光液の消耗と臭いが気になる
  • 色落ちしやすい

コピックなどの油性ペンを使う方法は手軽に染められるので、急にカラーを変えたいときでもサッと塗れるのがメリットです。また、コピックは豊富なカラーがあるため、キャラクターの髪色に合ったものを見つけられます。

デメリットは、除光液を大量に消費することと、臭いが気になるところです。色落ちしやすいので、衣装に色移りするリスクもあります。

コピックを使うのは、急きょ染める必要があるときに使い、急ぎではないのであれば別の方法で染めるのが賢明です。

ウィッグをきれいに染めるコツ

ウィッグをきれいに染めるには染料によりますが、以下の3つのポイントを押さえましょう。

  • 染料をしっかり溶かす
  • 85度以上の熱湯を使う
  • テスト染めをする

ムラなく均一に染めるために、染料をしっかり溶かすことを意識しましょう。温度が低いと色が薄く染まるので、熱湯を使うのがうまく染めるコツとなります。

また、ウィッグを染める前に、いらない毛束などを使ってテスト染めすると失敗を避けられます。

テストしてみて色が薄かったら染料を足し、濃かったらお湯を増やしましょう。

理想的な色に染めるために、まずテスト染めをおこなってからウィッグを浸けるのがおすすめです。

ウィッグを染める際の注意点

初めての染色を成功させるには、準備をしっかり整えることが大切です。

染色中に足りない道具があったら焦ってしまい、失敗の元になります。

スムーズに染色を進めるために必要な道具をそろえ、染色の手順をよく確認しておきましょう。

染料によっては、やり直しが効かないものもあります。そのため、落ち着いて一つひとつの手順を進めるように心がけます。

どの方法で染めるにしても汚れる恐れがあるので、汚れてもいい服やエプロンを着用しておきましょう。

おすすめのウィッグ染色剤

最後に、おすすめのウィッグ染色剤を紹介します。

「どれを選んでいいか分からない」と悩む人は、購入の参考にしてみてくださいね。

コロランテ ウィッグ用染料

引用:スワローテイル公式通販サイト

商品名ウィッグ用染料 コロランテ 全20色 colo-3
メーカースワローテイル
参考価格(税込)1,200円

コスプレグッズを販売している「スワローテイル」から販売されているウィッグ用染料剤です。

お酢や塩いらずで、お湯さえあれば染められる手軽さが魅力の商品。10分間浸け置きするだけでしっかり染まるので、イベントまで時間がないときにも役立ちます。

カラーは20色と豊富なラインアップです。1回の使用量は2gだけで済むので、ロングヘアでも約5回繰り返し使えてコスパにも優れています。

ウィッグ染め初心者の方でも、説明書通りに進めるだけできれいなカラーが入るので、初めての方におすすめです。

桂屋ファイングッズ みや古染 ポリエステルダイ

引用:Amazon

商品名ポリエステルダイ
メーカー桂屋ファイングッズ
参考価格(税込)880円

ポリエステル100%繊維の染色が可能な「ポリエステルダイ」という染色剤です。

ウィッグ用染色剤と同じように熱湯を使って染色できて、しっかりと染まるのが特徴です。

染料のほかに濃色促進剤というものが付属しています。色が薄いと思ったら濃色促進剤を使用すると、さらに深い色に仕上がります。

ポリエステルダイは、有害指定化学物質が入っていない肌と環境にやさしい染料です。安全性を重視したい、しっかり染めたいときに最適です。

マックスポイント ベストカラー ポリエステル用

引用:Amazon

商品名ベストカラー ポリエステル用
メーカーマックスポイント
参考価格(税込)770円

マックスポイントから販売している、ポリエステル専用の染料です。

液状になっているため、粉の染料に比べて溶け残りの心配がなく、ムラなくきれいに染まります。

カラーは12色とあまり多くはありませんが、短時間で染色が終わるのが便利なところ。染める際には酢が必要となるので、用意しておきましょう。

パキっとした原色カラーを入れたいときは、染まりやすいベストカラーを使うのがおすすめです。

まとめ

ここまで、ウィッグを染める方法5選と、おすすめの染色剤について詳しくご紹介しました。

染色の手段はいくつかあるので、予算や染めたい範囲に応じて最適な方法を選んでいきましょう。しっかりと落ちにくい方法で染めたい場合は、ウィッグ専用または布用染色剤を使って染めるとよいでしょう。

染色剤を使い慣れていない方も多いと思うので、必要な道具と手順をよく確認し、スムーズに進められるように前準備をおこないましょう。

ウィッグをきれいに染めるポイントを押さえ、納得のいく髪色でイベントや普段使いに役立ててくださいね。

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